
◆日本生命セ・パ交流戦 2025 オリックス6―1広島(4日・京セラドーム大阪)
オリックスが「先発全員安打返し」を決めた。3日は4回で先発全員安打を許し、広島に2―5で黒星。「ほんとにつながりましたね」と岸田監督が大きな目を丸くしたのは、前日と同じ4回の猛攻だった。
打者11人で6得点。締めは主将の頓宮だった。「みんなヒットを打っていたので、いい流れに乗ることができた」。直前に大城が左前へ運び、あと一人。1死一、三塁から左翼フェンス直撃の二塁打で6点目を運んだ。今季初の3番起用。「つながりを考えて組み替えた」と指揮官の期待にも応えてみせた。
3日からの広島3連戦は日本相撲協会とのコラボ試合として開催。主力10選手が力士に「変身」した。先制2点打の「紅の富士」こと紅林らとともに、球場内にはお立ち台での決めセリフから着想を得た「捕威佐亜(ほいさあ)関」の優勝額も掲示されている。開幕前には平野の紹介で、宇良(木瀬)の稽古を見学。振る舞われたちゃんこも堪能し、相撲の魅力に触れた。
広島に「押し倒し」で土をつけ、交流戦初勝利。5日から中日から金銭トレードで加入した岩崎も合流する。この日のウエスタン・広島戦(由宇)で1回無失点に抑え、移籍「初勝利」のオマケ付き。手薄だったリリーフ陣にも、大きな戦力が仲間入りする。51試合を消化し、最長は3連敗で2回だけ。セ界を相手に横綱相撲を身につける。 (長田 亨)
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